私の隣の狼さん。
 



 



注文した食べ物がきたら、タケはそれに食らいついた。
ユーキはさっき持ってきたドリンク……いや、ココアに砂糖を入れていた。
……ココアに砂糖って、甘過ぎじゃねぇ?
まぁいつものことか。



タケは前から優子が好きだ。
俺が中学でタケと仲良くなった時から、タケは優子に想いを寄せていた。


「なぁタケ、お前と優子って幼なじみだよな」

「あぁ。俺小学生の頃からずっと片想いなんだぜ?」

「それ前も聞いた」

「今は化粧ばりばりしてる優子だけど、昔結構苦労してんだ」

「だから前それ聞いたって」

つーかそれ言った時お前優子に八つ裂きにされそうになってたじゃねーか!

と言うとタケが「だって、好きだし」と言ってさっき喋っている時に届いたドリンクをぐびっと飲んだ。

まぁ……わからなくもないけどさ。
と言おうとした時に

「まぁ、わからなくもない」




 
 
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