私の隣の狼さん。
と、俺の思ってくることを言ったのはまさかのユーキだった。
思わず俺は「え」と言った後ぽかんと口を開けてしまう。
いや、だって……
「まじでぇ〜?!」
タケのテンションが上がったような少し興奮気味のその声に俺は口を閉じる。
「なんだよ、お前好きな奴いたのかよ!」
俺の後に続けてタケが「誰だよ?!」とユーキに聞くけど
「別に。気が向いたら喋る」
「は?!なんでだよ今言えよ」
「うちの学校?それとも他校?」
「秘密」
はっきりしない態度に俺とタケは不満な顔をする。
その顔を見て、ユーキは音もなく笑った。