私の隣の狼さん。
「亮太ー?どうしたー?」
タケが心配して俺の耳をつまむ。
「……坂口に初めて亮太君って言われた」
その時のタケとユーキの目はすごく丸かった。
「……って、それくらいで何顔赤くしてんだよ〜!」
「ウブいなぁ亮太」
「うるせぇよ!だってしょうがねぇだろ!」
あー、俺、坂口と会ってまだ数日しか経ってないのに
どんだけ調子狂ってんだよ……
「あ、雛乃ちゃん、何だって?」
「ああ、優子が○○駅の近くのゲーセンいるから来いって」
「行く!」
聞こえてくると思ったぜ、タケのこの言葉。
ユーキ、鞄!と、タケの声の前にユーキはもう3人分の鞄を持って立っていた。