や、うん。ちょっとキュンとしました。【短編】一
ちょっと嬉しいかもしれない。
「あ…。」
昼休み、図書室からの帰り道。
図書委員がまだ来てなくて、本を借りる手続きに時間がかかりそうだったので
職員室に用があると言っていた友達に先に帰ってもらった私は
人通りの少ない第二校舎3階の廊下で私の数メートル前を歩くある人物に声をあげた。
それは紛れもなく咲月くんで、
1年生のときは無口でなかなかの無愛想っぷりを発揮していた人物だ。
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