僕の存在理由と君の存在価値

「寒いし、抱きつくのは許せ(笑)」


何か心地よくて、僕は眠りに落ちた。




目が覚めたのは、午前5時。

僕を抱き締めた腕はもう力が抜けていて、颯太が熟睡していることを意味した。



ハチミツ色の少し長めの髪の毛。
二重のおっきな目。
筋の通った鼻。
薄い唇。
きれいな肌。

芸能人にもいそうな顔‥そりゃ当たり前のようにモテる。



でも‥女癖が悪い。

一度寝た女とは絶対寝ないし、自分の家には呼ばない、携帯で連絡は取らない、などなど。


女癖が悪いというか、絞らないね。
最近は女と関わってないらしいけど。



「まぁいいか。また寝よ。」



颯太の腕の中に収まり、ゆっくりと眠気に襲われた。
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