僕の存在理由と君の存在価値
「‥ごめん」
ベッドの上に座るりーちゃんと、近くの椅子に座っている優太さん
「ねー聞いてよ、みんなぁ?」
腫れた瞼、虚ろな瞳、いつもの愛らしいりーちゃんじゃなかった。
「優太ね、好きな子いるんだって‥死ねばいいのに。」
あ‥‥‥
「莉杏‥」
隣にいる颯太を見ると、まるで自分を見るかのように納得した目をしていた。
りーちゃんは、ベッドを降りてあたし達の方へ。
「リョージ、送って。」
「あ、あぁ」
リョージはバイクをここに置きっぱなしだからか。
あたしとすれ違う時に睨まれたのは、気のせいだと願いたい。
「みんなごめんな?」
優太はそう言って、部屋を出るように言った。