僕の存在理由と君の存在価値

「ねーむーたーいー」


クラスに入ったものの、担任が来なく暇を持て余している。

席は出席番号だからか颯太は真後ろ、しかも窓側なので暖かくて眠たくなってくる。


「わかるけど、ダメだよ?」


そんな事を言い終えるまでには、颯太は寝ていた。




「天野さんだっけ?」


ふと横を見ると真面目そうな‥でもかっこいい男の子。


「うん、天野美希だよ。よろしくね。」

「俺は黒澤海大、よろしく。」


気付けば黒澤くんの後ろの席の子も話しに加わってきた。


「俺古賀湊やで、よろしゅう。」

「えっと‥僕は‥」

「天野美希さんやろ?学年で一番のべっぴんさんて噂やもんな、まぁそない綺麗やったら噂されるわな。」


噂ね‥‥‥。


「美、希‥‥」

後ろ‥今は横の、颯太が目を覚まし驚いたように黒澤くんと古賀くんの顔を見比べている。




「みーくんと、湊?」
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