僕の存在理由と君の存在価値
「颯太やないか!」
「湊、お前入学式で颯太挨拶しとったやないか。」
「みーくん関西弁出てるよ。」
ガラッとドアの開く音がして、担任が入ってきて話しは中断した。
そのまま委員などを決め、学校初日が終了した。
「みーくんと、湊はこっちに引っ越してくる前の友達なんだよ」
颯太は珍しくニコニコしながら、話している。
「黒澤くんは」
「海大でいいよ?それに湊も、湊でいいから」
「そっか。海大達はどこに住んでるの?」
「いまはここの近くだよ、湊と共同生活中」
海大はそう言って「俺は帰るな」と足早に教室から出ていってしまった。
湊も海大の後を追って出ていった。