十人十恋-じゅうにんとこい-
「デート、どうだったんだ?」

「うわお!居たの?晴彦」

「あぁ。んで、デートは?」

「良かったわよ。瑛太のカワイイとこも見れたし。ニシシ」

「ふーん」

瑛子は珍しく服を着たままだった。

そー言えば、俺はアイツの彼氏のコト、全然知らねーな…

「晴彦、あんまり、きらちゃんを待たせちゃいけないわよ。捨てられちゃうわよ?」

「な…っ、お前にはカンケーねーだろっ?!」

「そうだけどね」

これって、『玲をデートに連れて行け』ってコトか?

そうだよな。つーか、俺から何もしたことねーし…

夕飯の時間にいつの間にかなっていて、俺たちは飯を食った。

飯を食った後、俺は玲にメールした。


送信者:西路晴彦
件名:時間
本文:
今度の土曜日、空いてるか?


送信。

最近、玲、化粧するようになったな…そう言えば。

これが、“恋の力”って奴か?

メールガキタゾ。カクニンシロ。メールガキタゾ。カクニ…ぷち。


受信者:東道玲
件名:なぁに?
本文:
あー…昼は空いてないけど、夜なら…
どうしたの?


どうしたの?って…

何か、恥ずかしいな。


送信者:西路晴彦
件名:気分転換。
本文:
夜だけで良い。
星、見に行かないか?


送信。

うわー…

何だこれ…

俺、今かなりハズい。

メールガキ…ぷち。

返ってくるのはやっ?!


受信者:東道玲
件名:ありがとう
本文:
本当?!
ありがとう!


…俺、今メチャクチャ嬉しい…

楽しみだな…

まぁ、色々細かいこと二人で決めて、学校の用意をして、俺は寝た。




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