十人十恋-じゅうにんとこい-
月火水木金と平日が終わり、もういつの間にか、土曜日の昼になっていた。
さて、どんな服装して行こうか。
まだ、早いけど。
俺は、七時半に玲を迎えに行くコトを玲に言った。
デートの時間まで、遅く感じた。
そして、夕飯の時間になって、夕飯食った。
食い終わった後、瑛子は「グッドラック」と言ってくれた。
そして、俺は玲んちに行った。
ピンポーン。
「はぁ~い」
玲の声が聞こえた。
そして、家の中から玲が見えた。
玲は家の外に出て、俺の元に来た。
「ハルくん、ちゃんとリードしてね?」
玲は俺を心配するような目で言った。
俺たちは、住宅街を出て、空森公園に向かった。
「夜のデートってドキドキするね」
「そうだな」
何か、怪しい勧誘の奴を見たような…
「色んな意味でもドキドキするね」と玲がつって、勧誘の人間を見ないようにして、歩いた。
空森公園に来ると、男のカップルっぽい奴らが居た。
普通のカップルもいたけどな。
そして、空森公園の端っこ側にある、丘に俺たちは向かった。
あれ?ここだったか?秘密基地の場所。
曖昧な記憶をたどっているうちに、玲が走った。
「ちょ、ちょっと、待て!」
「ハルくん!ここって、秘密基地だったトコロよね?!」
「あぁ。多分…」
俺は、玲の後に続いて、走った。