十人十恋-じゅうにんとこい-
知らない女の子のエッチなメールなど送られてきた。

それはそれで……

ん?何でも無いけど、怖いよな。

進展したといえば、最近、さ、ささ紗江ちゃんの友達と紗江ちゃんと一緒にお弁当を食べるようになった。




今は、数学の授業。

数学の先生はあんまり優しくないので、新しく習うところもテストに出すらしい。

数学、出来る人が羨ましい。

「xの累乗が…」

キーンコーンカーンコーン

「続きはまた、明日。これもテストに出すから、復習しておくように」

もうお昼ご飯の時間か…。

「宏一くん、ごはん食べよう!」

「あ、うん」

さ、紗江ちゃんと紗江ちゃんの友達と僕はカバンの中から、お弁当やパンなどを出した。

「今日のオカズは~何かな~♪」

紗江ちゃんは歌っていた。

「私のは、メロンパンだけどね」

「私は、カレーパン」

「私のは…ミートボールとハンバーグとその他!」

紗江ちゃんはミートボールを美味しそうに食べていた。

あ、紗江ちゃんのブレザーのボタンが取れそう…

「さ、紗江ちゃん、ブレザーのボタン、取れそうだよ」

「あ、本当だ。昨日まで、大丈夫だったのに」

次の瞬間、僕はとっさに裁縫道具をポケットから取り出して、サッサッと縫ってしまった。


し ま っ た !


ほ、本性を…だしてしまった…。
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