十人十恋-じゅうにんとこい-
「次、陽(ヤン)くん、自己紹介して」

ヤンってゆーんだぁ…

「僕の名前は、王陽(ワン・ヤン)です。台湾出身です。英語を話せるようになりたいから、勉強してます」

何か、クールって言うか、ツーンってしてるってゆーか…

不思議な男の子だな~

「うーふうううう!!!」

男子、うっさい!二十歳以上のくせに、マジうっさい!ノリ良過ぎ!

この後も、他の人の自己紹介が続いた。

そして、本格的な授業が始まり、皆、しゃべらないで集中した。

五十分経過した後、アタシらは休憩に入った。

アタシはヤン君に興味津々だから、ヤンくんに話しかけた。

「こんにちは、初めまして!アタシ、美月、よろしくね☆」

「…よろしく」

うっ、コイツ、アタシのことウザそうなカンジで見てた。

「ねぇ、ヤン君は何歳なの?」

「十五歳」

やっぱり、おないだったか♪

「アタシも十五なの!ヨロシクね♪」

「ん、あぁ…」

な、何か、冷たい態度だなぁ~

まぁ、そのうち慣れてくるよね…?

アタシはトイレに行きたくなったから、授業が始まる前にトイレに行った。


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