十人十恋-じゅうにんとこい-
ヤンからの告白は唐突すぎて、頭ん中が真っ白になったけど…

「アタシもスキ」

って返事しておいた…

うわああああ!!!!!!恥ずかしいいいいい!!!

なんとなく、スキになった理由を聞いてみた。

「どうしてアタシのコト、スキになったの?」

……







沈黙が続いて、ヤンが口を開いた。

「…泣き顔が可愛かったから」

…この人、サドだ!Sだ!

アタシはビビったので、あんぐりした顔でヤンを見たら、

ヤンは誰にも見せたことのない、最高の笑顔で「どうしてビックリしてるんだ?」とアタシに聞いてきた。

「…な、なんでも無いです」

とゆって、午後の授業の時間が迫ってきたので、手を繋いでアタシ達は教室に向かった。

授業が終わって、ELSに居たら、ホストファザーが迎えに来てくれた。

「美月、帰るよ」

「は~い♪」

はぁ~ん♪毎日が楽しいなぁ~

家に着いて、宿題をして、ホストマザーが帰ってきて、ディナーの準備が出来て、アタシはママさんに呼ばれて、ディナーを食べた。

そして、プロムのコトをホストマザーとホストファザーに相談した。

「プ、プロムに行きたいんだけど、行っても良いかな?」

「良いけど、何時に始まるの?」

「夜の八時から十一時まで。日にちは六月九日」

「あら、そう…。でも、危ないわよね…」

「ELSのオフィスの人も来るんだって」

ホストファザーは黙々と食べている。

「ご飯の後、話しましょ」

「は、はい、ありがとうございます…」

アタシはご飯を食べた。




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