十人十恋-じゅうにんとこい-
ディナーの後、アタシはママさんと話し合った。

「今年はここのホールね…ん~、この街、夜は危険なのよ」

「えぇ~?!どう危険なの?」

「ドラッグとかかしら。よく、この街からパトカーの音が聞こえるわ」

プロムに行く気、ちょっと無くした…

「でも、警察がたくさん来ると思うわ。他に何を聞いたの?」

「お酒と煙草と麻薬はダメだって。おまわりさんが検査するだって」

「ん~そう。そう言えば、このホールの近くにホテルがあったわよね?そこに泊まれば…」

と、ホストマザーは地図を指して、コンピューターを立ち上げて、そのホテルのウェブサイトにアクセスした。

「一泊、三百ドル(約三万円ぐらい)よ?どうする?」

「ん~友達に聞いてみる」

ヤンと一緒にホテルに泊まったら、き、危険かな…?

性的な意味で。天然かどうか分からないけど、Sだし。

そう言えば、アタシ達って彼氏と彼女…なんだよね…?

それなのに、ケー番、交換してないよおおー!!!

明日の朝になったら、聞こう…。

「友達のケータイ電話番号知らないから、学校で聞いてみるね」

「そう。プロムの用意は早めにしないとね。あと二週間だし」

「はーい」

アタシとホストマザーが話し終わると、アタシは自分の部屋に行って、寝た。



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