十人十恋-じゅうにんとこい-

ちなみにヤンの服装は、真っ白なスーツを着てて、髪型はオールバックだった。

ネクタイも白だった。

そして、時計の針をみると、針は、八時をさしていた。

プロムの司会者がＥＬＳのオフィスの所長さんでビックリした。

「今回もプロムを開会出来て、誠に嬉しいかぎりでございます」

「「「イエアアアアア！！！」」」

うわっ？！スゴイのりのり…

そして、所長さんはこのプロムに演奏してくれるバンドの人たちの紹介、ホールの使用の許可をもらったこととプロムの開会に関わった全ての人たちに感謝の言葉を送った。

「さて、ベストカップルを決めようと思います！参加したい人は、ステージ裏に来てください。なお、ベストカップルを優勝した、カップルは、今年のこのプロムのキング(王様)とクイーン(女王)になります！」

え？プロムに、そんなのあるの？！知らなかった！

大学のカップルの人達とかヤンの友達とその友達の彼女と一緒にステージ裏へ向かった。

「僕達も行く？」

「行ってみようかな…」

「じゃあ、行くよ」

とヤンはアタシの手を引っ張って、ステージ裏に連れて行ってくれた。

そして、ベストカップル賞が始まった。

カップルごとに番号の札を渡してくれた。

ベストカップル賞のルールは、


：必ず、カップルじゃなくて良い。

：審査員達が決める。

：観客は決められない


とゆールールだった。

アタシ達の番号は“八”

「八か…」

とヤンは呟いた。

カップルは十組ぐらいいた。

「五番！」

え？もう五番まで来たの？！

うわ～…ドキがムネムネするぅ…

「七番！」

七番のマッチョな男の人とボインな女の人がステージへ行った。

う、うわぁ…ドキドキするぅ～～～

「八番！」

「は、はいっ！」

ヤンは腕を組んだ。

ステージに出ると観客たちが、「「カワイイー！」」と言ってくれた。