INCOMPLETE A PICTURE BOOK



「遊びに行くのも、プリクラ撮るのも、全部。あたしには向いてない」


向き不向きとかの問題かどうか分からない。


でもめんどくさいと感じるのは事実だった。



「適当に友達作って、高校生活終わらせて、誰もいないところで働きたい」


「女子高生とは思えないほとかなしい夢だな」


「将来の夢が、じゃがいもになる!のあんたには言われたくない」



「な、なにっ!なぜ俺の小学生の時の夢を知っている?!」



「……え?冗談だったんだけど……まじで?」


さすがの潤も戸惑う。



「い、いや、じょ、冗談だしっ!」





緒方の小学生の頃のゆめはじゃがいもだそうだ。




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