INCOMPLETE A PICTURE BOOK
辺りはまだ明るい。
なぜなら緒方の力により、時間はほとんど進んでいないから。
潤が力を使い、眠っている。
普通ならこんなに疲れない。
やっぱり、こいつには……
いや、考えるのはやめよう。
心が重くなるだけだ。
これいじょうこいつに肩入れしてはいけない。
瀬戸潤はただの生徒で、協力者で……
緒方の叶えたい願いのためにただ利用しているだけ。
それだけだから。