INCOMPLETE A PICTURE BOOK



こんな大きな扉をどうやって開けるのだろうか?



その心配なんかすぐに吹き飛ばされる。



空が片手であけた。




「重たくないの?」


驚きを隠さないで言えば、空は笑う。



「私には重さが感じられないような設計にしてあります」



そんな“当たり前だろ?”


見たいな目であたしを見ないで。



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