INCOMPLETE A PICTURE BOOK



終わった後、保健室に行ってみたけど、異世界への入り口は無くなっていた。




何もなくなった。





支えてくれてた緒方。



あたしの生きる理由だった目標。



母親のことを知っている唯一の人である空。




全部、全部、無くなった。




あたしには支えも、理由も、すべてなくなった。




あたしは“無”になってしまった。






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