HIMAWARI


そんな和希とは反対に私は気分がぐんぐんさがっていった。



友達


和希にとって私はただの友達でしかない。


そう思うと胸が張り裂けそうなくらい痛んだ。

「そ、そっかぁ。じゃあ明日から一緒に行こっ?」

「おぅ」


ズキズキと痛む心を隠し、私は必死に笑顔をつくる。


「バス停待ち合わせ場所にしない?」

「了解~」


傷ついた心とは裏腹に私の口は喋り続ける。


「あっ。今度の日曜日夏祭りじゃん?一緒に行かない?

とっ・・・友達ちとして」


最後のほうは強がって言った私。

そんな私の言葉に心なしか和希が少し切なそうにしていた。


「行くっ。じゃあさ、俺の友達も連れてっていい?ユリアも友達

連れてきていいからさっ!」

「あ・・・うん。そうしよっかぁ」
< 17 / 71 >

この作品をシェア

pagetop