HIMAWARI
そんな和希とは反対に私は気分がぐんぐんさがっていった。
友達
和希にとって私はただの友達でしかない。
そう思うと胸が張り裂けそうなくらい痛んだ。
「そ、そっかぁ。じゃあ明日から一緒に行こっ?」
「おぅ」
ズキズキと痛む心を隠し、私は必死に笑顔をつくる。
「バス停待ち合わせ場所にしない?」
「了解~」
傷ついた心とは裏腹に私の口は喋り続ける。
「あっ。今度の日曜日夏祭りじゃん?一緒に行かない?
とっ・・・友達ちとして」
最後のほうは強がって言った私。
そんな私の言葉に心なしか和希が少し切なそうにしていた。
「行くっ。じゃあさ、俺の友達も連れてっていい?ユリアも友達
連れてきていいからさっ!」
「あ・・・うん。そうしよっかぁ」