HIMAWARI


タイミングよく鳴るケータイのアラーム。


待ち合わせに遅刻しないように今日だけアラームを設定したのだ。


「そろそろ行こっと」


階段を降りてローファーに足をとおし、玄関を出る。


「・・・えっ!!??」


と、そこには和希が立っていた。


「よっ」


ヒマワリの笑顔であいさつをしてくる。

「お・・おはよ」


戸惑いながらも私はあいさつを返した。


「はよ。てか、行こうぜ!」


そう言って強引に私の手を引く和希。


「う・・ん」


頭の上にいっぱいハテナマークが飛び交う私。

わけがわからぬまま和希の後に続く。
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