HIMAWARI
何やら雪人も納得したようで、ヒラヒラと手を振っている。
「え・・。えぇ~?」
私と紅葉は納得できてなくて頭の上にハテナマークが
たくさん飛んでいる。
ズルズルズル・・・
そんなにひっぱたら下駄がすれちゃうじゃんかっ。
ほっぺをふくらませながらも、自分では歩こうとはしない私。
雪人&紅葉とひとしきり離れたところでズルズルは止まった。
「おまっ・・・お前、歩けよっ」
ハァハァと肩で息をするそいつ。
そいつとは・・
「だって和希が何も言わないから」
和希だったのだ。
理不尽だーっ!と文句をわめく私。
わかったわかった。と事情を説明しはじめる和希。
「えーと、それは・・その、何だ・・・」