HIMAWARI


「そっか・・・」


のどから絞り出したような声で和希がつぶやく。


「そうだよな・・。突然ごめん。でも、これからも友達でいよーな?」

「うん・・・」


見るも痛々しい和希から私は目を背けた。


「じゃあ俺、帰るわ。またな」


力なくほほ笑んで和希は背を向けて帰っていった。

「あ・・じゃあね!バイバイッ・・・」


和希の背中にそっと手を振る。


見えなくなった途端に、涙が溢れ出た。


ポタッ・・ポタッ


たちまち地面が所々黒くなる。


「かず・・・きっ・・」


おかしい。

さっきフタをしたばかりのはずなのに。


中身が多くなったのか・・・もうこんなに気持ちが止まらない。

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