HIMAWARI
第六章 友達

カラン コロン カラン コロン


「っぐす・・・ひっく・・」


暗闇の中、下駄の音と私のすすり泣く声だけが響く。

私は今家に帰るため、1人で道を歩いている。


周りに人は全くいなくてかなり怖い。


♪~♪~♪

「うわっ!」

突然なったケータイに肩をビクッと上げる。


ケータイを開くと、紅葉からの新着メールが届いていた。


[受信メール]


きいて~!!びっぐにゅうす(>_<)!

雪人に告られたぁ。付き合うことになったよ❤

協力、まじ感謝する~(^^♪





「そっかぁ・・・」

紅葉の幸せそうなメールを見て、ため息をつく。


心のどこかでイラついてる自分がいる。

・・・妬んでいる自分がいる。


親友の幸せを祝えないなんて最低だ・・・。


ごめん、紅葉。
< 39 / 71 >

この作品をシェア

pagetop