HIMAWARI
第六章 友達
カラン コロン カラン コロン
「っぐす・・・ひっく・・」
暗闇の中、下駄の音と私のすすり泣く声だけが響く。
私は今家に帰るため、1人で道を歩いている。
周りに人は全くいなくてかなり怖い。
♪~♪~♪
「うわっ!」
突然なったケータイに肩をビクッと上げる。
ケータイを開くと、紅葉からの新着メールが届いていた。
[受信メール]
きいて~!!びっぐにゅうす(>_<)!
雪人に告られたぁ。付き合うことになったよ❤
協力、まじ感謝する~(^^♪
「そっかぁ・・・」
紅葉の幸せそうなメールを見て、ため息をつく。
心のどこかでイラついてる自分がいる。
・・・妬んでいる自分がいる。
親友の幸せを祝えないなんて最低だ・・・。
ごめん、紅葉。