HIMAWARI



もう・・・これ以上聞いてられないよ。


私は黙って電話を切ろうとする。

―その時


〔正直、ツライ。もう俺、どうしたらいいかわかんねぇ。涙・・・とまんねぇよ〕


「・・・っ!かず」


ブチッ ツーツーツー

「・・・?」


突然切られた電話。

切ったのは和希だと気付くのに数秒かかった。


ズキズキズキ・・・


「・・痛いよっ」


胸が締め付けられているのと同時に針でチクチク刺されている感覚。


でも私は和希を・・・私をすごく思ってくれてる人を傷つけてしまったから


・・・私に傷つく資格なんてない。


でも、やっぱり

「痛いよ・・・」


ごめんね和希。何回謝っても足りないよ。


本当に・・・本当にごめんなさい。

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