HIMAWARI
第七章 自覚


「ユリアー!こっちこっちぃ」


ぴょんぴょん飛び跳ねながら手を振る紅葉を見つけて私は小走りでそちらへと急ぐ。



ココは有名なデートスポットの海水浴場。


あの日からあっ!という間に時は過ぎ・・・

海に行く約束をした日になった。


私を除く3人はもう先に来ていて水着に着替えた後だった。


「はぁっ、はぁっ・・・お待たせ~」

このごろ運動をしていないせいか息切れが激しい。


「も~。ユリア遅いっ」


ほっぺをぷっくり膨らませる紅葉。

黒いビキニに白いドットが入っていてとても可愛い水着をまとっている。


「あ、みんな先行ってていいよ?私、着がえてくるから」


空気を読んでそういう私。

紅葉は「ヤッター!」と海へ走っていった。

は・・・薄情者ぉ~!!


それに続く雪人と和希。


みんなが去っていった後、私は一人寂しく更衣室へと向かった。
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