HIMAWARI
「はぁ?重くねぇよ。つか、むしろ軽すぎ!ちゃんと飯食ってんの?」
「え?ほんとに?・・・よかったぁ~」
和希の言葉にホッとため息をついた。
・・・のもつかの間、和希が私の腕をつかんだ。
「何っ!?どうしたの?かず・・・」
「具合、悪そーだから。帰ろう?」
そう言ってスタスタと歩いて行く和希。
「ええぇ?帰っちゃうのぉ~?2人とも」
紅葉の残念そうな声が鼓膜に響く。
「そうだよ。何で帰るんだよ。もっと遊ぼうぜ~」
雪人も一緒に私達を止めようと騒ぐ。
「あれ?お前ら2人っきりにしてやろうとしたんだけどなぁ~?」
ニヤつきながら和希が言う。
途端に2人は真っ赤になって黙ってしまった。
「んじゃ。あとは2人でごゆっくり~♪」
勝利の笑みを浮かべた後、和希は
「行こうぜ」
と言って私の腕を引いた。
え・・・
ええええええぇ~?