HIMAWARI
ちょ・・・ちょっと待ってよぉ!
そんなの私、聞いてないしっ。
てか、和希といると無駄にドキドキするんだけど~
だから一緒にいたくないのに!
・・・そんな、私の心の叫びは和希に届かず、ずんずん歩いていく。
遠くで紅葉たちが諦めずにギャーギャーわめいているけど、シカトしている。
「ねぇ、ちょっ・・・」
『止まってよ!』って言いたかったけど言わない。
てゆうか言えない。
和希の顔が真っ赤な事に気付いたから。
・・・それに
和希に腕を触られても気持ち悪いとは思わない。
むしろ、心地いいくらい。
やっぱり和希は他の人とは違う・・。