HIMAWARI
『俺の家こねぇ?』って言った?
それはもちろん・・・
「行くっ!行く行く行く~っ!!」
勢い余って立ち上がってしまった。
しかも、大きい声で言ったから周りの人がみんな見てる。
恥ずかしい・・・!!
私が赤い顔をしてうつむいていると隣から笑い声が聞こえた。
「ぶっ・・・くく。でけぇ声・・・」
「もう!笑わないでよ、和希」
和希はこらえてるようだけど全然こらえられてない。
・・・そんな和希の様子に私はほっぺをふくらませてすねた。
プシューー
バスが止まり、私達はバスを降りた。
それから教室まで和希はずっと笑ってて、それが気に食わない私は終始ブスッとしていた。
「じゃ、またね」
「ぶくくくく・・・お・・おぅ」
教室の前に着いてもまだ笑っている和希に呆れる。
そして私も教室に着いたのでドアを開ける。
途端に何かが抱きついてきた。