HIMAWARI



「ユッリア~!おはよう♪」

「紅葉・・・暑いから」


粘着テープのようにくっついている紅葉をひきはがす。


きっとテレビだったら『ベリベリ・・・』と効果音がつくだろう。



「朝からほんっとにげんきだねぇ~紅葉は」

「なにババァ発言してるの?」


キョトンと、なんの悪びれもなく言う紅葉。


ぴくっと反応する私。


「へぇ~。そんな事を言うのはこの口かな?」


そう言い、思いっきり紅葉のほっぺをつねる。


「ひたひぃ~!ほめんっへ~はなへぇ~!!」



何言ってるか分からないけど助けを求めてるのは確か。



助けてやるもんか~。


私はニヤッと笑うと今度は紅葉に変顔をさせていった。



・・・あれ?私ってSだったっけ??


自分の思わぬ一面を見つけてしまった気がした。
< 56 / 71 >

この作品をシェア

pagetop