HIMAWARI
「ユッリア~!おはよう♪」
「紅葉・・・暑いから」
粘着テープのようにくっついている紅葉をひきはがす。
きっとテレビだったら『ベリベリ・・・』と効果音がつくだろう。
「朝からほんっとにげんきだねぇ~紅葉は」
「なにババァ発言してるの?」
キョトンと、なんの悪びれもなく言う紅葉。
ぴくっと反応する私。
「へぇ~。そんな事を言うのはこの口かな?」
そう言い、思いっきり紅葉のほっぺをつねる。
「ひたひぃ~!ほめんっへ~はなへぇ~!!」
何言ってるか分からないけど助けを求めてるのは確か。
助けてやるもんか~。
私はニヤッと笑うと今度は紅葉に変顔をさせていった。
・・・あれ?私ってSだったっけ??
自分の思わぬ一面を見つけてしまった気がした。