HIMAWARI
第九章 お泊まり会
ピチチチ・・・チュンチュン
小鳥のさえずりでやっと目を覚ました私。
「あれ、朝か」
独り言をつぶやくと、時計に目をやった。
ただいま8時40分。
・・・って!8時40分!?
血の気がさーーーっと引いていく。
待ち合わせは9時。今は8時40分・・・。
あと20分しかない。
「やっばぁ!!遅刻だーーー」
そう叫ぶと私はものすごいスピードでメイクをして、着がえた。
そして鏡で最終チェック。
髪はOK・・・メイクはナチュラルだけどまぁOK。
目の下のクマ・・・隠れてるOK。服は・・・OK。
すべてのチェックを終えると猛ダッシュで階段を降り、パンプスを履いて外へ出た。
時計を見ると8時55分。
家から徒歩3分の○○公園には余裕で間に合う。