HIMAWARI
「よかったぁ~」
私はホッと胸をなでおろした。
気がつくと○○公園はもう200mくらい先にあった。
意外に早く着いてしまい、驚く。
・・・が、もうだれかがベンチに座っていた。
周りから浮く金髪で分かる。あれは和希だ。
「和希―――!」
大声で呼ぶとこちらに気付いたらしく、歩み寄ってきた。
「おはよユリア。バイクでうちまで行くから・・・はい」
そう言って手渡してきたのはピンクと白のヘルメット。
「これ・・・和希の好み?」
私が怪訝そうに言うと和希は真っ赤になって否定した。
「ち・・・ちげぇし!俺のじゃねぇよ。姉貴んの!」
「え?和希、お姉ちゃんいるの?」
ずっと1人っ子だと思っていたから私は心底びっくりした。
「俺より2つ上の姉貴がな。・・・ってか、そろそろ行くぞ」
「うん」
まもなくバイクは発進し、私達は20分間道路を走り続けた。
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「う・・・うぇ。吐くーー!」