HIMAWARI
「ユリア~。楽しいかぁ~い?」
「あはぁ~。楽しいっすぅ♪」
ビシッ敬礼をして答える私。完璧に酔っぱらいだ。
どうやらこの中で酔っているのは私と雪人だけで、紅葉と和希は平然としている。
絶対5本以上飲んでるのに何で酔わないかが疑問だった。
「なぁユリア~和希はまだユリアの事好きなんらよぉ~」
えっ?ウソ・・・――
雪人が発した言葉で酔いがさめた気がする。
や・・・実際まだ酔ってるけど。
「ちょ・・・雪人!やめろよ」
和希が必死で止めてるけど雪人は相手にしていない。
そんな和希をよそに、私達の会話はエスカレートしていった。
「そぉなの~?私も和希が好きなんら~」
酔っているせいかどんどん口が動いていく。
「マジでぇ?お前ら付き合えばぁ~」
「でもぉ~私、過去にいろいろあったからもう人を好きになりたくなかったんら~」
私のイターイ話に和希と紅葉は黙ってしまった。