生徒会長とぁたし。
生徒会長と詩音
ぁたしは返す言葉が見つからない。
クラスのみんなは、こちらをチラチラ見ながら話し続けていた。
『キーンコーンカーンコーン』
昼休み終わりのチャイムが鳴り響く。
ぁたしはちょっと安心した。
生徒会長の手にはまだ一口も食べられていないジャムパンが寂しく握られている…
「…あーぁ、鳴っちまったな。また明日にしようぜ!!じゃ、今日も帰ろうな♪」
生徒会長はそう言ってそそくさと教室に戻ってしまった。
「…し、詩音!?」
詩音を向くと、詩音は黒い髪をぁたしに向けるように下を向いている。