恋愛詩人
「ちょっと寄り道してこっと♪」
なんて、誰も居ないのに上機嫌で私は呟いた。
勿論、この呟きを誰かが拾う筈も無いが。
最近独り言が癖になってきてるなぁ…。
――寄り道に来たのは、帰り道から少し外れている神社。
別に、神社が好きと言う訳では無いのだが、此処は人気が無いし、周囲の生い茂る森林を見たりすると、とても落ち着く。
「やっぱ来て正解だったな~。最近部活とかで落ち着けなかったから」
また独り言を口にして、両手を上に伸ばす。
神社に一人居て、落ち着くと言うのも我ながらどうなのか、と思う時もしばしばあるが、落ち着くものは落ち着く。
―――と、思っていた刹那…。
『君を失って
どれだけ時間が経つのだろう あの時はこんな想いはしなかったのに
貴女と共に居た時は
こんな胸が締め付けられる様な苦しい気持ちは無かったのに』
そんな言葉が、そんな詩が、何処からか聞こえる。
優しげで、高い女性の声が耳に入る。
「もしかして…」
―――恋愛詩人…?
なんて、誰も居ないのに上機嫌で私は呟いた。
勿論、この呟きを誰かが拾う筈も無いが。
最近独り言が癖になってきてるなぁ…。
――寄り道に来たのは、帰り道から少し外れている神社。
別に、神社が好きと言う訳では無いのだが、此処は人気が無いし、周囲の生い茂る森林を見たりすると、とても落ち着く。
「やっぱ来て正解だったな~。最近部活とかで落ち着けなかったから」
また独り言を口にして、両手を上に伸ばす。
神社に一人居て、落ち着くと言うのも我ながらどうなのか、と思う時もしばしばあるが、落ち着くものは落ち着く。
―――と、思っていた刹那…。
『君を失って
どれだけ時間が経つのだろう あの時はこんな想いはしなかったのに
貴女と共に居た時は
こんな胸が締め付けられる様な苦しい気持ちは無かったのに』
そんな言葉が、そんな詩が、何処からか聞こえる。
優しげで、高い女性の声が耳に入る。
「もしかして…」
―――恋愛詩人…?