年上彼氏
最近はメガネをわざと壊す手段はやめた。
調整お願いしますって言えばオッケーだし。
ケンジさん以外の人も、中学の時からだから仲良し。
『あ〜ケンジ休みだよ。』
『ケンジさんの休み、きまってないの?』
『うーん。大抵は火曜金曜って感じなんだけどね。決まってないんだよ。今日も会議とかで入れ替わったんだ』
そうなんだ。嘘じゃなかったのか。
『じゃ、またきまーす』
帰ろうとした私を唐津さんが引き止めた。
『彼女…いるの知ってるよね?』
振り返った私の目をみて
唐津さんが、一瞬怯んだように見えた。