年上彼氏
夜…さやかと二人…


タバコを吸いながら…


『ケンジ…あのこのせい?最近…上の空だし』


『…』


『まさかね。高校生だもん。あのこ、まだ幼い顔して…可愛かった。ありえないね。ゴメン、ゴメン』


『…』


『あっちでは寮に入るから、ケンジが来るときは部屋をとるね。二人で泊まろう!』


なかなか休みが合わないのをわかってて、そんな事いってる。


『さやか…』


『ね、ケンジ。荷造り手伝ってよ。いらないのはここに置いていいよね。たまには戻ってくる。ううん、なるべく戻ってくる。』


ずるい俺は何も言えなかった。


何を言おうとしていたのかもわからなくなっていた。
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