年上彼氏

ごっこからリアルへ

夕飯食べてきたって言ったら、お母さん怒った。


そうだよね。働いて、バタバタ帰って来るのは私の為。


なのにごめんね。


シュンとした私に驚いたお母さん…。

『なんか、変。いつもは言い返すのに。リコ、変だよ。』


台所見て、私に声をかける

『お弁当箱と水筒…洗ってよ。お母さんご飯食べるから。』



食事を始めた母の背中で洗い物する私。


ケンジが食べてくれたお弁当。お味噌汁。


鼻をすすりながら…水をジャージャーながす。


『あの人が食べたの?ほら、メガネやさんの…』


『うん。…今ね、遠くにいるの。来月いっぱいまで。今日ね、高速飛ばして来てくれた…』



『誕生日の夜も?高速で?…凄いわねぇ。早く帰って来てくれたらいいね。』



『うん…』


お母さんのお皿も洗った。

『リコ、一緒にお風呂入ろう』


『うん!』
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