年上彼氏
コロッケ…あの時二人で食べた。


『リコちゃんをケンジがここに連れてきた時、直ぐにわかったさ。ケンジといるとき、嘘っぽいか?』


『ううん…ケンジ…すっごく優しい…』


『コロッケ食べな。熱いうちに。…ケンジも幸せもんだなあ。』


何だか…一瞬見失った彼を取り戻した気分。


『食べたら早く帰んな。遅くなるといかん』


『はい…』


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