年上彼氏
日曜日、帰ってきたケンジは、長い時間私をじっと抱き締めていた。


ただただ抱き締めて。


研修で疲れてるのに、高速を何時間も走って…


『さやかが、俺たちが破局したら、ネットに写真入りで悪口書いてアップしてやるからってさ。一年以内に破局するって宣言された』


『ケンジ…』

ギュッて抱き締めた。


『ケンジ…もう他の女の人の名前言わないで』


顔を寄せあってキスした…。


『電話していい?』


ケンジさんは携帯を取り出した
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