年上彼氏
『唐津。俺だ。昼休みになったら電話くれ。話がある。ん。帰ってきてるんだ。ああ。じゃあな』



私をジッと見て

『もう逃げられないからなっ。やっぱりオヤジは嫌だなんて、ダメだからなっ』


そんなんで、唐津さんに内緒にしてたの?ぷぷ


『ケンジもだよっ。ガキは嫌だなんて言わせないよっ』


二人で笑った。


『ね。唐津さんから連絡くるまで、どうする?まだ10時だよ?』


私は、えいっっと、彼のシートを倒した。


『わっ』

驚いた彼に…そっとキスした


『お願い。眠って。連絡きたら起こすから。ケンジの身体が心配なの』



ケンジはうーんと伸びて


私を引き寄せた。


『うん。少し眠るよ…』


二人で寄り添って…束の間の休息…


少しでも休んでもらいたい。無理をする彼に。
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