年上彼氏
『マジで付き合ってんのか??』


『ああ。』


唐津さん、なんかブツブツ言いながらケンジをにらんでる


『ね、リコちゃん、彼氏いたじゃん?高校生のさ』


健太郎のことか。


『私ね…ケンジが大好きなの。中一の時から』


『ケンジ〜。リコ〜。だって。なんなんだよ。うらやましいっ』


唐津さんにいつもの調子が戻ってきた。


そっとケンジの耳元で

『おい、ケンジ。未成年者淫行で逮捕されるぞ』


『ばか…。変なこというなよ』



『唐津さん、私ね18になったよ』


『あ!じゃオッケーか!っって言わせねーよっ』


小さい声で私、彼の名誉のために。


『ケンジは私が嫌なことはしないよ…』



口笛ならして…驚きのポーズをとる唐津さんに笑った


『出たよ。ケンジくん、かっこいいっ』


『唐津、そろそろ仕事にもどれよ』


『へいへい。戻りますよ。ここおごれよ。色男!ばか男!あほ男!』


『唐津…ありがとな』


『がんばれよ。おじさん』
< 220 / 278 >

この作品をシェア

pagetop