年上彼氏
帰りの車の中で。


振動が…伝わって痛い。


夢中で、わかんなかったけど。やっぱり、痛かったんだよね


『もうしたくなくなった?』


彼が私を覗き込む


『またしたい』


あ。しまった。


『よかった…二度としたくないって言われたらどうしようかと思ったよ…』



『ケンジ…大好き。もっとケンジが好きになった』


『俺もだよ…泣きたくなったよ…嬉し過ぎて』


『ケンジ…愛してる』


家の前で何度もキスして…バイバイした。


一つになった身体が裂かれるような切なさ…


ドアを閉めて…靴を脱いだらもう、逢いたくて。
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