年上彼氏
それから


パタリと姿を見なくなった。

あんなに、何かにつけて店に来ていたのに。


二年も俺を訪ねて来てくれていた間に、すっかり可愛い妹のようになっていたのに。


はっきり言って、


淋しかった。


でも、日々の忙しさに紛れて俺は段々と彼女を思うこともなくなっていった。


春の入学シーズンまでは。
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