魂、いただきます
「いやぁ、最近は、誰も悪魔を呼び出して取り引きするなんて事やらなくなってしまいましたので、営業方針を変えて、魂が不要になりそうな人のところへ出向いて、こちらから取り引きを持ち掛けているわけです。はい」
「魂が不要になる?それって、つまり、死にそうな人のこと?」
「はい。それも、天寿を全うする人間は掟があって手が出せないので、つまり……」
「つまり、自殺しようとしている人のところに出向いて取り引きしてると言うことね」
「そういう事です」
「悪魔の押し売りなんて、初めて聞いたわ」
「初めてですよ」
「へっ?」
「この制度の第一号があなたですから」
「あっそう」
「で、どうです。取り引きなさいません?通常は願い事一つの所を今ですと第一号記念と言うことで願い事を三つまでかなえて差し上げますよ」
「三つの願いね。その取り引きって、やっぱりあたしは魂を渡すわけ?」
「その通りです。どうです?取り引きなさいませんか?」
宮乃はしばし考え込んだ。
「魂が不要になる?それって、つまり、死にそうな人のこと?」
「はい。それも、天寿を全うする人間は掟があって手が出せないので、つまり……」
「つまり、自殺しようとしている人のところに出向いて取り引きしてると言うことね」
「そういう事です」
「悪魔の押し売りなんて、初めて聞いたわ」
「初めてですよ」
「へっ?」
「この制度の第一号があなたですから」
「あっそう」
「で、どうです。取り引きなさいません?通常は願い事一つの所を今ですと第一号記念と言うことで願い事を三つまでかなえて差し上げますよ」
「三つの願いね。その取り引きって、やっぱりあたしは魂を渡すわけ?」
「その通りです。どうです?取り引きなさいませんか?」
宮乃はしばし考え込んだ。