わがまま王子様とパン焼き少女
「襲うなよ」


まったく何言ってんだか…。

ふとラグナスの顔を見た。顔は笑っていたが、目が笑っていなかったような気がした。


ライトと私が二人っきりになることが不満なのではなく、何か他の原因がありそう。


そんな違和感が漂っていた。


不安が募るばかりでただ一人で悩むことしかできない。



元気が無いラグナスが心配で元気のない原因を考えていたが、ライトが外に出て行くので私もついて行くことにした。





< 84 / 143 >

この作品をシェア

pagetop