魔女な彼女の恋語
「なぜ…私が生まれる前からだってわかるの?」
「え?だってあんたも俺も見た目的にそう歳変わんねーだろ?」
そういうことか…。
少年の、何気ない言葉が。
心に深く突き刺さる。
「………そうね。…今はまだ動かない時計だけれども、いつか必ず動き出す〝刻〟がくる。それまで…私はここで待たなければ」
ちょっといじわる、だったかな。
少年に私の言った言葉は理解できないと思う。
てゆーか絶対にできないよね…。
私、なんでこんなこと言っちゃったんだろう…。
けれど少年は私の言葉の意味を問うのではなく、予想もしなかった問いを私に投げかけた。