魔女な彼女の恋語
血の匂いもする…っ。
未来は…変わってない…!?
誰かの高笑いが聞こえる。
一番奥の倉庫。
壁の隙間から中の様子を覗き見ると。
そこには数人の学生たちに囲まれ倒れている松希の姿があった。
同じだ…!!
私が視た未来と…!!
どうしよう!!
このままじゃ…!!
このままじゃ松希が!!
助け…なくちゃ…。
私が松希を助けなくちゃ!!
私の頭に禁忌とかそんなのはもうなくなっていた。
ただ、松希が傷つくのを見ていられなかった。
気が付いたら、手や足が先に行動していて。
私はシャッターを開けた。