魔女な彼女の恋語

「うん。もう平気。あの程度の傷ならすぐ治っちゃうし」



「魔法使いや魔女ってみんなそうなのか?」



「ううん。…私はね、他の人たちよりも持つ魔力が尋常じゃないの」








だから私は、どこに行っても化け物扱い。






人間の中でも、魔法使いの中でも、私は異端。








そんなことを、いつの間にか松希に話している自分がいた。








こんなに人と話したことなんてないし、ましてや自分自身のことなんて…。









松希は時々質問を投げかけながらも私の話を聞いてくれていた。

< 32 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop