魔女な彼女の恋語
「最長老は松希に会うべきだとおっしゃるのですか?」
『そうじゃなぁ。それも可能性の高い未来じゃな。お主自身、大切な想いを知り得たいのならな。ほんじゃ報告待っておるぞ~』
プツンと。
唐突のように現れて唐突に通信を切られた。
一体、私に何をさせたいんだか…。
……もう一度、松希に会う…か。
未来は、視る人それぞれ違うモノが視えるのだという。
なら、最長老は。
私が知らない未来を視たのかもしれない。
私が視ていない、未来を…。